個人のお客さま向けに「センチメートル級測位サービス」を提供開始
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)の子会社で、位置補正情報の生成・配信事業を行うALES株式会社(アレス、本社:東京都港区、代表取締役社長:野田 真、以下「ALES」)は、個人のお客さま向けに、誤差数センチメートルの測位をするための補正情報をリアルタイムで配信する「センチメートル級測位サービス」の提供を、2020年8月7日から開始しました。このサービスは、農業用トラクターをはじめとする農業機械の自動運転や運転アシスト、農薬散布のためのドローンの自動航行などで活用されることを想定しています。
「センチメートル級測位サービス」について
ALESが提供する「センチメートル級測位サービス」は、ソフトバンクの独自基準点(固定局)が受信した信号などを基に、「ALES配信システム」で補正情報を生成し、お客さまのGNSS※1受信機(移動局)へインターネット経由(Ntrip方式※2)で補正情報を配信するサービスです。この補正情報と、GNSS受信機が受信した信号を活用してRTK測位※3を行うことで、誤差数センチメートルの高精度な測位が可能になります。
なお、ソフトバンクの独自基準点は全国3,300カ所以上に設置されているため、お客さま自身で基準点を設置する必要がなく、全国ほとんどのエリアで手軽に補正情報を受信することができます。また、年額3万6,000円(税抜き)で提供するため、RTK測位を初めて導入する方も気軽にご利用いただけます。
<サービス概要>
提供開始日 | 2020年8月7日 |
利用料金 | 1IDにつき3万6,000円/年 |
契約期間 | 1年(2年目以降、1年単位で更新) |
※ サービスの利用には、RTK測位対応のGNSSアンテナやGNSS受信機(GNSSアンテナ内蔵型の受信機もあります)、Ntrip方式で補正情報を受信するためのNtripクライアントアプリケーション、インターネット接続が可能な通信端末が別途必要です。なお、これらの費用は利用料金に含まれていません。
<サービスの利用手順>
(1)RTK測位対応のGNSSアンテナやGNSS受信機など、補正情報を利用するために必要な機材を、農業機械やドローンなどの測位を行いたい機器に設置(または、これらが搭載された機器を用意)し、各機材の電源を入れます。
(2)スマートフォンやパソコンまたは機材付属のコントローラーから、Ntripクライアントアプリケーションを操作し、各機材と連携します。
(3)Ntripクライアントアプリケーションで「ALES配信システム」と接続するための設定を行い、各機材がインターネットに接続されていることを確認したら、準備は完了です。
(4)以降は、GNSSアンテナで受信したGNSS信号のデータが、アプリケーションを通して「ALES配信システム」へ自動で送信されます。そのデータと独自基準点が受信した信号を基に、「ALES配信システム」が補正情報を生成してGNSS受信機に配信するため、RTK測位が可能になります。
「センチメートル級測位サービス」の詳細については、こちらをご覧ください。
「センチメートル級測位サービス」のお申し込みについては、こちらをご覧ください。
法人のお客さまは、ソフトバンクの高精度測位サービス「ichimill」のサービスページをご覧ください。
※1 GNSS(Global Navigation Satellite System)とは、QZSS(準天頂衛星システム)やGPS、GLONASS、Galileo、Beidouなどの衛星測位システムの総称。
※2 Ntrip(Networked Transport of RTCM via Internet Protocol)とは、補正情報などのデータをインターネット経由で送受信するための通信プロトコルの1つ。
※3 RTK(Real Time Kinematic)測位とは、固定局と移動局の2つの受信機を利用し、リアルタイムに2点間で情報をやりとりすることで、高精度での測位を可能にする手法のこと。
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